注目を集めるグラスフェッドの乳製品

　健康志向や安全性、サスティナビリティに対する関心から、グラスフェッド製品が注目を浴びています。

　グラスフェッドとは、自然の中で放牧され、牧草を食べて育つという意味で、ニュージーランドではごく自然な飼育法です。この飼育法により、牛や羊、人間、そして環境に多くの利益がもたらされています。そのため、ニュージーランドのグラスフェッド乳製品は、日本でも人気が高まり、現在、日本はニュージーランド産のバターとチーズの最大の主要な供給先となっています。

ゴールデンカラーの秘密

　ニュージーランド産のグラスフェッドバターは、ミルク本来のリッチな味わいと滑らかでクリーミーな食感を楽しめ、どんな料理にも合います。特徴的なのがその鮮やかなゴールデンカラー。実は、この色にはグラスフェッドならではの秘密が隠れています。

　牛たちは青々と茂った牧草地でのびのびと育てられ、そのミルクには牧草由来のβ-カロテンが多く含まれています。これがグラスフェッドバターの美しいゴールデンカラーの秘密なのです（注2）。

アイスクリームはミルク本来の味わい

　ニュージーランドで生産されるさまざまなグラスフェッド乳製品のなかで、新鮮で高品質な生乳と生クリームから製造されたアイスクリームは、ミルクの味わいを楽しむのに最適です。毎日、工場へ直接届けられる搾りたてで新鮮な高品質の生乳と生クリームから作られたアイスクリームは、日本でも購入できます。口当たりはとても滑らかで、ミルク本来の風味が口いっぱいに広がります。

グラスフェッドの乳製品、その違い

　多くの報告書で、「牧草で育てられた牛のミルクにはカルシウム、ビタミンB、その他多くの栄養素やミネラルが豊富に含まれている（注3）」としています。また、グラスフェッドバターを含むグラスフェッドの乳製品には、オメガ3系の脂肪酸、共役リノール酸、ビタミンK2などの栄養素がより豊富に含まれていると報告されています（注4）。

アニマルウェルフェアの観点から

　グラスフェッドの乳製品を選択する一つの理由として、アニマルウェルフェア（動物福祉）の観点も挙げられます。動物たちは、放牧により自由な環境で過ごすほか、抗生物質の使用削減、ホルモン成長促進剤の不使用など、肉体的・精神的ストレスが少ないのが特徴です（注5）。このようなサスティナビリティに配慮した環境で育てられた牛たちにより、高品質で栄養豊富な乳製品を生み出すことができます。

ぜひ、お試しください

　ニュージーランド産のグラスフェッドの乳製品は、その味わい、健康への利点、そして持続可能な生産環境から見ても優れた選択肢です。高品質と持続可能性が共存するグラスフェッドの乳製品は、グルメの方々だけでなく、健康志向の方々や環境に関心のある方々にとても魅力的な製品となっています。

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【注1】フォンテラジャパン社『グラスフェッド認知度消費者調査 July 2023』参照

【注2】フォンテラ社ウェブサイト『Why is butter yellow?』より参照

【注3】フォンテラ社ウェブサイト『Grass Fed All The Way』より参照